富士フイルムホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2024年度グッドデザイン賞*1において、富士フイルム株式会社と富士フイルムビジネスイノベーション株式会社の幅広い事業分野の38製品が「グッドデザイン賞」を受賞したことをお知らせします。今回の受賞製品は、ミラーレスデジタルカメラや医療機器、複合機などです。中でも、富士フイルム株式会社の受賞数は、全受賞企業中、最も多い37製品。最多受賞は6年連続となります。
また、1.5テスラ超電導MRIシステム「ECHELON Smart ZeroHelium」が「グッドデザイン・金賞」*2に選ばれました。
当社は、あらゆる製品・サービスの開発において、優れた機能や高い性能を追求するとともに、その機能・性能を最大限に生かすデザイン開発に取り組んでいます。本年、海外においては、「iFデザイン賞」で27製品、「レッドドット・デザイン賞」で19製品が受賞。「IDEA」では、縦位置バッテリーグリップ「VG-GFX100 II」を含むミラーレスデジタルカメラ「GFX100 II」が「ブロンズ賞」を受賞しました。また国内では1983年より42年続けて「グッドデザイン賞」を受賞するなど、当社製品のデザインに対して国内外で高い評価をいただいています。
今後も、当社は、外観デザインの美しさに留まらず、それぞれの製品・サービスの機能を際立たせるデザインの実現により、製品の新たな価値創出を目指していきます。
冷凍機による極低温を効率良く伝搬して磁石を冷やす磁石構造の採用により、液体ヘリウムを一切使用しない完全ゼロヘリウムを実現した1.5テスラ超電導MRIシステムです。液体ヘリウムが入手困難になったとしても安定稼働が可能。また、超電導状態を失った時の爆発的なヘリウムの放出は発生しません。ヘリウム排気管の設置が不要で、天井高の低い部屋や排気管を設置できない高層ビルの一室など、制約のある場所への設置性を向上しました。
現代の医療に不可欠なMRI診断技術において、ヘリウムを使わない機器の開発は、その取り組み姿勢と技術革新の両面で高く評価された。地球上のヘリウム資源が限られていること、また国内での生産がないことを考えると、この開発の重要性が一層際立つ。液体ヘリウムを使わずに超低温環境を実現する高い技術力は、未来のさまざまな技術革新の基盤となることで、新たな産業の活性化が期待される。また、この新技術を採用したことによって、ゼロヘリウムの実現だけでなく、クエンチ管不要のメリットや、新しい磁気コントロール方式が可能とする安全性など、さまざまな課題の解決を実現している点も見逃せない。
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